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泣きながら生きて [LIFE]

 

「泣きながら生きて」

今日観ていた方もいらっしゃると思いますが、

わたしはたまたまチャンネルが合っていたので観ていました。

しかし、こんなに胸打たれるの観たのは初めてかもしれない。

この物語を観て、本当に良かった。

 

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「泣きながら生きて」は、上海、東京、ニューヨークと、

離れて暮らす壮絶な中国人の家族を十年間にわたり撮影、

家族のきずなとは何かを問う作品。

六十分テープで五百本を超えた取材記録を、約二時間に凝縮した。

1989年、35歳で日本へ渡ってきた一人の中国人男性、丁尚彪さん。

きっかけは、上海の街角でたまたま目にしたある日本語学校のパンフレットだった。

知り合いに頼み込んで借金をし、その年の6月丁さんは日本へ。

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なぜ丁さんが、日本へ成功を求めてやってくることになったのか?

丁さんは、文化大革命と呼ばれる1965年から約10年間にわたり、

中国全土を大混乱に巻き込んだ思想・政治闘争時代で少年期を過ごした。

丁さんを含めた若者達は教育など一切受けられず、

辺境の地で開拓作業を余儀なくなれた。

その中で、一人の女性と結婚し、支えあった。

相応の歳を重ね、そして文化大革命が終結。その後上海へ戻る。

とある日、日本語学校のパンフレットを7円で買う。

ー学びたくても学べなかった時代を生きてきたー

丁さんは、中国では果たすことの出来ない人生の再出発をさせたかった。

当時、丁さんが日本語学校へ留学するためには42万円が必要で、

中国では夫婦二人で15年間働き続けなければならない額。

親戚や知人へお金を借りて廻り、必死で集めたお金でようやく留学へと‥。

しかし、留学先の日本語学校は、北海道の阿寒町のはずれ。

過疎化が進む町で、仕事に就きながら借金を返すのは不可能だった。

自分が食べていくことすら出来ない。

丁さんは悩み‥そして、決死の覚悟で北海道を脱出する。

しかし、入国管理局は丁さんにビザの更新を認めず、

止む無く不法滞在者となってしまう。

それでも丁さんは借金を返さなければならない。

帰国すれば、再入国は出来ないため東京でいくつも仕事を掛け持ちし、

朝から晩まで必死に働き続けた。

再出発への希望が消えてしまった丁さんは、自分が果たせなかった夢を

一人娘の琳に託そうとする。一流の教育を受けさせたいという夢。

借金を返済し終えた後も、見つかれば即強制送還という身でありながら、

琳を海外の一流大学へ留学させるために東京で働き続けた。

稼いだお金は全て上海へ送金した。

上海では、夫といつか会える日を信じて、

娘と自分の生活のために奥さんは働きつづけた。

丁さんからの送金には一切手を出さず、琳と細々と暮らした。

そして、琳はニューヨーク州立大学へ合格。

ニューヨークへと旅立つその途中、24時間のトランジットを利用して

父と娘は8年ぶりに東京で再会することに・・・。

 

 

世の中の不条理を恨まず、嫉まず、悲観せず

ただただ、家族のために、娘のためにー。

自分が叶えることが出来なかったささやかな夢を。

娘にはそんな思いを背負わせたくない思いの一身で身を削って必死で働き、

そして娘にバトンを渡すー。

 

家族の本当の絆とは何か。

家族の愛情の深さ、そして子供のために親はここまで出来るのか。

 

様々な感情の涙が流れた話でした。

 

(´;ω;`)

 


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コメント 6

これ、見るつもりが疲れて寝てしまいました・・・
前回の中国人ドキュメントはみたんですけど。

日本で生活している中国人というと、良いイメージ持ってない人も多いけど、必死に生きて、たくさん努力をしている人も、たくさんいるんでしょうね。

ああ、見たかったなぁ・・・
by (2006-11-04 12:38) 

JJ-LIFEADD9

いい話ですね。
親が子を思う気持ちは私も負けないぐらいあると思いますが・・・
子供は親の姿を見てそれに答えたいと思うかどうかは・・・
でも、自分の事ですから(子供は)悔いのないようにだけやってくれたらいいのです。
強い絆・・・ウチにはあるかな・・・?
by JJ-LIFEADD9 (2006-11-04 21:13) 

miu-miu93

>らんまるさん
そうですね‥
たくさん努力をして、たくましく生きている人は、
知る機会が多くありませんからね。
この丁さんという人は、戦争時代の背景を知りながらも、
心から日本人を尊敬していました。
この方の人柄にもの凄く心打たれて、そして痛かった‥。

>TOUさん
実際に見ると、こんな文章なんかでは伝わらないものがたくさんあって‥
記事にした後も、自分の文章に納得出来なかったです(´・ω・`)
でも、まとまりがないと思いながらも、どうしても記事に残したかったんです。
こんなことは初めてで‥それだけショックを受けたってことですね‥。
TOUさんはいいお父さんだと思います。
お子さんの事を記事に書いた時そう思いました☆絆、絶対あります。
わたしはお父さんと暮らしたことがないので、何だか羨ましかった☆
わたしはお母さんのためにも、なるべく心配をかけないように
自分のやりたい事に向かうのみです(*´ω`*)
by miu-miu93 (2006-11-05 00:23) 

BPノスタルジックカーショー

おはようございます。
はじめまして。
TOUさんから参りました。
知らないお話でした。
今の日本で無くなった物「ハングリー精神」を感じます。
戦前戦後、日本から移民した人達も同じような苦労をされたのだと思います。
家族が支えること・・・
子供を殺し、親を殺し、親が虐待までする今の日本で、隣にいるかもしれない人がここまでやっていることを、真剣に知る必要がありそうですね。
by BPノスタルジックカーショー (2006-11-05 05:35) 

Erin B

はじめまして。
がーーん、見逃してしまったです。ショック。。。
再放送ないのかな???
山崎豊子の「大地の子」をなんとなく思い出しました。
これは中国残留孤児の物語なのですが
大感動した本です。ぜひ読んでみてくださいね!!
by Erin B (2006-11-05 10:15) 

miu-miu93

>BPノスタルジックカーシ.. さん
こんばんわ☆はじめまして!
コメント&niceを有難うございました(●´∀`●)
そうですね。この物語は、感動と絶望の両方を心に置いていきました。
こんなに心から家族を愛し、会いたくても何年も会えない中で
家族のために人一倍以上努力をしている人。その反対には、
両親へ子供へ憎しみの刃が向いてしまい過ちを犯してしまう人。
真剣に考えれば考える程、深い深いところに心がいってしまいます。
また遊びにきてください☆

>Erin B さん
こんばんわ☆はじめまして(*´▽`*)
コメント&niceを有難うございました。
そうですね、再放送ないのですかね‥おそらく見逃した方もたくさん
いらっしゃるでしょうから、同じような声が多くあがれば
もしかしたら‥もあるかもです。そしたら是非観てくださいね☆
大地の子は、まだ見ていないです(ノДT)
近々見てみたいと思います!
また遊びに来てくださいね☆
by miu-miu93 (2006-11-06 01:25) 

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